神経症

神経症とは

神経症とは、対人恐怖症や高所恐怖症、潔癖症などを総称した症状です。

 

高所恐怖症を例にとると、もともと、高所を怖がる事は、人間の防衛本能として、正常です。しかし、それが、日常生活に支障がでるレベルになると、問題です。吊り橋の上で、恐怖を感じる事は正常ですが、少し高い舞台の上でも恐怖を感じるならば、高所恐怖症の疑いがあります。

 

勿論、舞台に上る事がなく、日常生活に支障がでていなければ、治療の対象とはなりません。日常生活に支障が出ているかどうかが、重要になります。

 もっと言えば、一般的に、治療の対象となるレベルの神経症であっても、恐怖を感じる場面を確実に回避でき、本人が困っていないのであれば、治療する必要もないのです。

 

 神経症で、厄介なのは、対人恐怖症であれば、人との関わりを避ける。潔癖症であれば、手を洗うといった対処で、一時的には、気分が楽になる為、その対処が繰り返され、また、繰り返す程に、エスカレートしていきます。

 

 


神経症の正しい向き合い方

神経症は、間違った解決方法を繰り返す事によって、自力では抜け出せない状態です。

 

日常生活に支障がある場合は、通院する事が大切です。

通院治療では、薬物療法と認知行動療法が有効です。

 

その上で、神経症を強めている「間違った解決方法」を止める事が大切です。

対人恐怖症であれば、人と関わり、対人能力を高めていく。

潔癖症であれば、手を洗う回数を減らしていく事が長期的には、苦痛を減らしてくれます。(それを、論理的に理解する事が肝要)

 

恐怖を抱いていた事が、思っていたより恐怖ではなかった。そんなに、気にする必要がなかったと思える様になれば、治ったと言えるでしょう。

 

 

 


思ったより困難な治癒

神経症は、考え方を変える事で、治りますが、考え方を変えるに至るまで、想像以上に道のりは長いです。

 

また、間違った方法で、治療すると、病状を悪化させる場合もあります。それがきっかけとなり、うつ病などに移行する場合もあります。

 

最も安全な治療法は、自分自身を客観的に見る事です。この努力なしに、他力本願では、治癒に至りません。

 

考え方の修正は、認知行動療法でも可能ですが、自分自身でできる方法として森田療法があります。

 

森田療法の肝は、「今恐怖を抱いている自分をありのままに受け入れ、その気持ちは、ひとまず置いておいて、恐怖を感じる事をやってみる事」です。

 

この繰り返しが、正しい対処能力を高め、神経症の症状を少しずつ減らしてくれます。